お雛様は、赤ちゃんの身代わりですから、一年一年の赤ちゃんに纏わり付く好くないものを撫でモノとも言いますが、触ることで、移し替わ
ってもらいます。そのため一念一念赤ちゃんは、すくすくと成長できるようにとお願いしているおまつりです。
もうひとつ、お雛祭りの中には、予祝という考え方があります。
これは、幸せは、急に来てくれるものではなく、先にお祝いを重ね準備をして、初めて手に入れられるものだという考え方です。
そして、お雛様を、しあわせにすることが赤ちゃんの幸せにつながると考えあられています。
そのため、雛飾りは、おひなさまを幸せにするためのお願いを飾ります。
だから、赤ちゃんの一年一年の無事成長と、将来の幸せを実現すべく雛飾りに託し、毎年神様にお願いするお祭りを重ねているのです。
もちろん、お雛さまを、毎年出していただかないとお雛さまがかわいそうだというのも、大事な感覚で、せっかく祖父母や、ご自身達で、
用意して頂いたお雛様をその子の身代わりとして大切に飾っていただきたいと思います。