7段飾りの一番上には、6曲の金屏風が一双ここから始めます。
6曲が2枚で一双といいます。6×2は、12これで12カ月を表します。
この屏風の前に人が特にカップルが、並んで座ると結婚した姿をあらわします。
向かい合っているとお見合いです。
さてこのカップルお雛さまが赤ちゃんの分身ですから、十二単を着た女性は、赤ちゃんの将来の姿。男性は、直衣束帯を着た身分高い男性、(いわゆる三国一の花婿)なのです。
北半球では、北極星が動かない星で、天帝といわれる存在です。そしてその力を後ろ盾に
人間界の為政者が、天子を名乗り民衆を統治してきました。
ですから、天子は、北を背にして、南面を向って、治めるわけです。
そうした時、左手が東、右手が西になります。日の出の東、日の入りの西、これが一日一年という考え方で、一日の拡大版が一年という考え方をした昔の人は、冬至から夏至の日照が長くなる半年間と夏至から冬至の日照が短くなる半年間にわけます。
そうすると二枚の屏風の中央の継ぎ目が夏至となり向かって右側が春夏の陽(日照時間が長くなっていく)の時間、向かって左側が、秋冬の陰(日照時間が短くなっていく)の時間となります。
宮中には、陰陽師で有名になりましたが、陰陽学がありました。
ものごと陰と陽のバランスで考えていく学問なのだと思いますが、そうすると左が陽右が陰になります。
屏風も左から日が昇ってゆく伸びてゆく半年間。右が沈んでいく短くなっていく半年間となるわけです。だからその前に配されるお雛様が陰で右、お内裏様が陽で、左になるわけで、これが、伝統的な考え方です。