昔、中国の玄宗皇帝が病の床についてたところ、ある時夢に、鍾馗(しょうき)と名乗る力強い鬼神が現れ、病魔の鬼たちを退治しました。
夢から覚めた皇帝の病は癒えており、皇帝はすぐに有名な画人にその鬼神の姿を描かせました。その絵は邪気を祓う効力があるとして、世の中に広まりました。
鍾馗の姿は大きく、濃いひげをはやし、黒衣姿に剣を帯びています。
この鍾馗の姿は日本へと伝わり、今では関東を中心に五月人形として端午の節句に飾られます。五月人形としてでなく、鍾馗の像や絵は守り神として様々な祭りや場所に飾られたため、五月人形としても贈られるようにになったのかもしれません。
飾り方としまい方は、鎧兜などの五月人形と同じですので、こちらをご参考ください。(リンク)