江戸時代、時も方角も、人々は十二支を当てて考えていました。十二支によるものの考え方は、陰陽思想からきています。
古代の中国哲学の原理である陰陽思想は、どこかかび臭く古い考えと思われるかもしれません。ですが、実は天文観察から生まれたもので、意外に科学的で奥深く究められたものです。
自然界の摂理を文字に置き換えているため、現代の私たちが学んでも新鮮に感じるものが多いことに驚きます。
色々な自然界の摂理をとらえる陰陽思想では、東西南北の方角方位のこともよく考えています。
方位は十二支で表され、子の北に始まり、丑寅が北東、卯が東、辰巳が南東、南が午、南西が未申、西が酉、北西は戌亥となります。
方位と時刻月次が重なる丑寅は、鬼門としてよく耳にすると思いますが、これについては別の機会にお話ししたいと思います。