昔から伝わる、羽子板や破魔弓を飾る行為に何の理由があるのか?
節句アドバイザーとして大変多くいただく質問に羽子板、破魔弓の意味がございます。
羽子板と破魔弓は、新生児が、暮れの激しい季節変化を無事すごし新しい年が迎えられますようにとい
う願いが、そもそもの始まりです。
赤ちゃんが誕生して初めて迎えるお正月に向けて、女の子には羽子板が、男の子には破魔弓が贈られま
す。
旧暦の十二月から一月の間は、十二支による暦の上では「丑(うし)・寅(とら)」にあたります。(十二支の図を出す)
今でも年でよく使われる十二支ですが、昔は方位、だけでなく時間、にも使われていました。
その中で「丑寅」は鬼門を意味し、この時間は、(鬼)が出入りする時間とされ、嫌われる間時・方位
とされてきました。
そこでその時期を生命力の弱い赤ちゃんが無事に通過できるようにという願いを込めて、羽子板と破魔
弓は贈られるようになりました。
旧暦の新年(立春)を平穏に迎えるために、節分に豆まきをするのも鬼 門除け(鬼除け)の考え方といえま
す。
暦の読み方のずれがありまして、どうして1月寅の月?もあると思いますが、
端午の節句は、5月で午の月です。