羽子板、破魔弓などの正月飾りはどのような理由で値段が違うのか?
毎年この時期になりますと、羽子板や破魔弓の値段の差についてよく質問をお受けします。
今回は、羽子板、破魔弓の素材や、作りによる値段の差をまとめてみました。
是非ともご参考にしていただければ幸いです。
破魔弓、羽子板って何で価格の違いはあるの?
1.羽子板、破魔弓のケースの違い
ケースの違いについて、破魔弓や羽子板、多くの場合ケースに入っているかと思います。
中身の大きさに合わせて何号という表示がなされています。
しかし同じ号数でも、木材の違い、寸法の違いケースの中身の違いやバックの絵柄素材の違いによって、値段が変わってきます。
木材の材質自体の違いについては、塗装を施してしまう場合が多いので、見分けにくいと思います。
中には、銘木で作ったものや、漆塗りのものなど、素材や加工でコストとがちがうものもあります。
※下記は漆塗りケースになります。
ただこういったものは、商品の特徴として、店頭で表示されていると思いますので、すぐわかります。
わかりにくいのは、寸法の違いたとえば、中身を引き立たせるために奥行きの深いケースにすると材木やガラスの使い量が違います。
そして、これらの素材は、ホームセンターなどでご覧になるとお分かりになるように単位単価となっておりますので、
1本何センチの長さの材木で、何本とれる寸法かとか、1枚のガラスで何枚取れるかなど、寸法に無駄のないケースを作れば、コスト削減ができますが、
今の例のように中身が引き立つようにという場合には余りが出ても、
見映えのする物というのを優先して作るわけですから無駄が出てコストが高くなります。
またケースの台輪が深くえぐれているものやカットはいっているものなどは、
見た目より太い材料を使い、それを抉る為の手間をかけ、さらに中の部分に傷がない素材を使うなど神経も使います。
※猫足のケース台輪
反面ボード材など機械工程で作ったものは、加工がしやすくローコストで仕事ができます。ガラスも厚いガラスをカットしたガラスのほうが高い素材となります。
素材については、中身の造作物の手間がかかるもの、素材自体が高いもの、加工度が高いもの、これは、各店舗でも御説明がなされると思います。
実際に店頭で、よくご覧になって、お選びになることをお勧めいたします。