三人官女たちは婚礼の儀の進行役 -七段飾りを読み解く4-

三人官女たちは婚礼の儀の進行役 -七段飾りを読み解く4-

本来、両側の官女は神に仕える巫女の姿をしています。未婚の女性のため眉があり、左の官女は口を開き、右の官女は口を結んでいます。

三人官女

中央の官女は待上臈(まちじょうろう)と呼ばれる年功を積んだ女性です。彼女は袿(うちき)を着て眉がなく、口を開けて祈っています。この女性は婚礼の司会をして祝詞(のりと)の口上を述べ、式三献(しきさんこん)の儀を進行させます。

では、三人官女たちが執り行う古来の結婚式の様子を、ひな壇を通してもう少し詳しく見ていきましょう。