羽子板をなぜ飾っているのかについて考えてみました何回かに分けて書いてみようと思います。6回目
4.羽子板の起源とは
その3‐1現在の羽子板について
この行事が、とん度焼きであり、邪気を寄せ付けない儀式と考えられ、この儀式の中で、胡鬼祓いの儀式板として、胡鬼板と呼ばれ、左義長板と名を変え、伝統工芸品、美術工芸品として、質を高めてきたということが、現在の羽子板のルーツといってよいと考えています。左義長板は、左義長の様子(三毬杖焼きの様子)を胡鬼板の末広を強めた板に描き貴族の中で贈答品として使われた歴史があり、庶民は、この板に歌舞伎役者を押絵にして描き、羽子板市などで、有名であります。この羽子板市で売られてきた羽子板は、だんな衆からのプレゼントに使われ来年もいい年であるようにという情意があったと思います。