雛人形七段飾り、十五人飾りパート4親王台について

雛人形七段飾り、十五人飾りパート4親王台について

庶民が宮中に対してのあこがれ、自分の娘の幸せに対しての思いがここにもあります。

繧繝縁(うんげんべり)、畳台のヘリの模様です。

最も格の高い畳縁で、天皇・三宮(皇后・皇太后・太皇太后)・上皇が用いました。親王や高僧、摂関や将軍などの臣下でも、「准后」(准三宮)という称号が与えられると三宮扱いになるため、繧繝縁を用いることが出来ました。また神仏像などでも繧繝縁を用いています。雛人形の親王雛は繧繝縁の厚畳に座っています。「源氏物語絵巻」でも匂宮や女三の宮が座している畳は繧繝縁で、臣下が座しているのが高麗縁と描き分けられています。

このように、三国いの花婿と一緒になれることを夢見て、お雛様の下に台座を用意した物と思われます。

 

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