先ず申し上げなければいけないのは、七段十五人飾りが、ひな飾りの完成系の造形美であること。
平安の禊、祓いの文化より発し、様々な時代の変化をへて数も大きさも増えたり減ったりしながら集約し、女児の一生の幸せを願い盛り込んだひな飾りであります。
祖先たちが、宮中にあこがれ垣間見た世界をひな飾りに取り入れると( 由らしむべし知らしむべからず)、為政者の思想や、学問が裏付けされていることに気が付く、調度品の意味、人形頭の並び方等々、なぜどうしてのことが多い。
七段十五人飾りを説明する事が、ひな飾りの意味と、ひな祭りの意味に近づけるように思う。