羽子板や破魔弓を赤ちゃんのお母さん方で買うかどうかという話ですが、まだまだ、そういうこ
だわりや風習は、地方に行くほど強く、父方の親御さんたちがお見えになって、まだ届かない
がどうしたらよいかと迷われているケースに直面いたします。現在は、都市部を中心に社会通
念も変わってきておりますので、ご両家で、風習違いで気まずい思いをするケースが起きてし
まう場合もあるようです。
もともと農業国家であり、惣領制であり、途中より、税制の変化により大きな変化がありました。
昔、特に農村部では、男方の親が、男の子たちに家土地などを分け与えそこに、女方は、嫁い
で行くという形がありました。だから女方から、お祝いごとに必要なものなどは、用意してあげる
という役割分担ができていたと推察しています。現在の世の中で、考えると、男方も女方も公平
で、共稼ぎで、財産も兄弟姉妹で、均等分けというような時代になると、女方からお祝い事すべ
て、用意するというのも異論が出てくるようになりそうです。いまいった話は、マイナス思考の話
ですが、逆に、どちらのお家で買ってあげても良くなっているようですし、都市部などでは、両
家の折半というケースも多いように聞きます。また男方の両親でも、ご自身で気に入った物を買
いたいからということで、女形のご両親が買ってあげられないとの話も聞きます。
できれば、赤ちゃんのためにという事で、ご両家が一層赤ちゃんを通じて親しくなる機会とも思
いますので、よくご相談頂くのが一番かと存じます。