「おひな様とおだいり様はどちらが左か右か」というのは、様々に説があります。
現代では、おだいり様を明治の改暦以前に従って向かって右にする場合と、西洋の王室の並び方に従って左にする場合とに分かれています。
私は原点に立ち返って左右を決めることにしています。いつの時代に合わせるかではなく、どうして江戸時代より昔は左におだいり様を並べていたのか?という理由を考えたのです。
ここで大切にしたいのは、明治の改暦で太陽暦が入ってくる以前、それまでの1000年以上の時間、祖先たちの毎日には、暦はもちろんあらゆる面で、十二支の支配を受けた生活がありました。雛の文化はこの1000年の歴史の中で育ってきました。