お父さんやお母さんの節句人形がまだ大切に保管している、
または、上のお姉ちゃん、お兄ちゃんの人形がすでにある、
このような場合にどう考えればよいのかというご質問を受ける事が多々ございます。
暮の羽子板、破魔弓に始まり、雛人形、五月人形、鯉のぼり、鎧、兜など、
先ずは身祝いという考え方で節句行事の他に腹帯にはじまり、
生まれれば、お七夜、宮参り、お食い初めに始まり誕生餅などから、
七五三迄、昔は『7つ前は神の子』と言って、
罪も咎められない代わりに一人前扱いされないとされたその間、
誕生を祝い無事成長を感謝する行事がたくさん行われています。
現在でもお子様の誕生を祝い無事成長を願う心は、
変わらずその子のためのお祝い(祈祷)をしてあげるという考え方で行われてきました。
神社に行ってお参りをするとお札を頂いて来てお家の中に祀っておきます。
一年たったら新しいお札と交換するのがきまりのようです。
お節句品も本来お子さんに悪い事がないように願って祀る物(一年更新)を、
お家の中に神様に来てもらって飾りもの(雛人形、五月人形、鎧、兜)にお子様の厄災を身代わりさせ封じ込めてもらうというお祭りです。
それから一緒に並べる飾りものに願いを託しています。
このような形で続いてきました。
また羽子板、破魔弓の場合その縁起の力で邪気払いを願う。
昔からの民間信仰で全国に広まっている世界でも類を見ない日本独特の文化です。
これが決まりですということはできませんが、
一人一人のお子様に道具や身代わりを用意してあげられると、
本来の意味がつながると考えます。