さて、現代の初節句では、祖母や母親、お姉さんたちのおひな様を飾って祝うという方もいらっしゃいます。
前述したように、おひな様にはお祝いする女の子の「結婚への願い」がこめられています。おひな様はその女の子自身です。一人のおひな様の旦那様は当然、理想としては一人であって欲しい。
その子の一生の幸せを託すものですから、”私のおひな様”、 つまり身祝いとしては、一人一飾りとして欲しいと思います。
誕生した女の子の初節句から、年毎のひな祭りを重ねるなかで、やがて、”私のおひな様”という想いが芽生え、強く意識されるでしょう。
その想いは、日本人女性の誰もが経験することで、昔から脈々と続いてきているものです。そして女の子の一生を通して、”私のおひな様”にはいろいろな思い出や出来事を込められていのです。