まずお雛様を飾っているルーツについて考えていきたいと思います。
ひな祭り文化の起源は、平安時代以前からの祓いの文化であります。(流し雛など)
室町時代になって雛人形が、貴族の中での贈答品として発達する中、
立派なものとなり一回ごとに主たる人の身代わりとして処分しなくなりました。
その代わり、その人形で遊んだり教育の場としてのお雛文化が登場します。(ひいなあそび)
江戸時代に入り対雛をはじめその他雛飾りに、お子様の幸せを願うための祈りがプラスされ、
人数や、嫁入り道具の数も増減を経て、現代の7段15人飾りが、集大成の形といえると思います。
ただ最近は、住宅事情などにより、省略形の3段飾りなどが主流になっているようです。
一つ一番大切なことが抜けてしまっているように感じているのは、雛飾りを飾ってしまうことが
ひな祭りのすべてのように勘違いされてしまっていますが、この飾って楽しむという文化は、
ほんの一部で 歴史的にもごく新しいものであるということです。
このことについて、何度かに分けて書いてみます。
投稿日: カテゴリー お雛人形の用語について知る, 雛人形の意味、由来